Aqoursファンミーティング千穐楽のこと

開演前のキャストによる注意事項の読上げがなかなか始まらない違和感。

そして隣の席から聞こえてくる「あいにゃが怪我をしてる」という会話。

まさか、間違いであって欲しいという不安な思いが胸に渦巻いていったのを感じた。

 

そして10数分程遅れてだっただろうか、開演前の注意事項がいつもどおりの楽しそうな雰囲気で放送されても心ここにあらずな心境のままだった。

開幕とともに披露されるLanding Action Yeah!!の後、MCの逢田さんの挨拶とともに裏手からメンバーに支えられながら登壇する鈴木さん。涙ながらにライブパート不参加を告げる姿があまりにも衝撃的だった。

 

なぜこれほど衝撃をうけているのか。

 

あまりに大きな成功を残したプロジェクトを引き継ぐ者として、大きな期待と重圧を受けながら、短い期間で1stLive・2ndLiveTour・フェスイベントやTV出演等ライブイベントは全て9人で披露してきたAqours。その中で築いてきた強い絆や目を見張る成長。それらを見てきて9人揃うことが当然だと考えていたのかもしれない。そんな中「初めて」1人欠けた状態でパフォーマンスするという事実。それがなかなか受け入れられなかったのだと思う。

 

1stLive2日目の逢田さんを力強く「絶対大丈夫」と言って支えていた鈴木さん。

数々の雑誌等でのインタビューでは何度と無くメンバーへの愛情を露わにしていたし、得意ではないダンスの代わりに自信が磨いてきたスキルである「歌」で支えていきたいと語っていた。そしてラブライブ!という作品がいかに好きで憧れだったかということも。

そんな彼女が自分の怪我でステージに立てないということ。歌を披露できないということ。

どれほどの悔しさが彼女の中にあるのか。多分自分には及びもしないような心境なのだと思う。そんなことを考えるよりも8人のパフォーマンスを素直に称賛するべきなのだろうけど、振り切れないほどにメンバー各々のこのプロジェクトにかける情熱を知ってしまっている。

 

ライブパート最後の曲では9人(10人)で歌うことができたけれど、それだけで彼女の気持ちは解けてはいないと思う。

この日残した悔しさを次の函館での舞台で解き放って欲しいと強く願うし、それを見届けたい(LVなのでどちらか1日だけになると思うが)。